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Maria Canalsさんのインタビュー訳

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海外のサイトでホークガール役のMaria Canalsさんのインタビュー

Winging It:An interview with 'JUSTICE LEAGUE' Hawkgirl」が紹介されました。

Ricさんが翻訳した物を許可を得て記載させて頂いています。



ザム・ユキノリによるマリア・キャナルズのインタビュー


マリア・キャナルズは映画やテレビなどで広く活躍中の声優であり中でもコミックファンにはカートゥーンネットワークで放映中のアニメ「ジャスティスリーグ」のホークガール役として知られている。

マリアは優しく快活な女性で、TVCMの収録の後、本誌記者であるザム・ユキノリのインタビューに時間を取ってくれ、我々は翼の生えたサナガーの戦士の素顔に触れることができた。


ザム:今までこなされた役柄は「活劇物」が殆どのようですが、声で演じるということに、最初はどのような興味を抱いていましたか?

マリア:私のエージェントが、あるカートゥーンのオーディションを受けさせたのがきっかけでした。それが気に入ったんです。だから次から次へと他のオーディションを受けて、様々な役割をこなしました。
 私にとって「声を演じること」と「舞台で演じること」は同じなんです。見てもらうことができなくて、聞いてもらうことができるだけですが。それがとても楽しいんですよ。
 劇場、コマーシャル、テレビ——英語でもスペイン語でも——それに声優の仕事は、演じるという技術に違う傾向を与えてくれます。
 むしろ、声で全てを表現しなければならない分、挑戦しがいがあるとも言えるでしょう。楽しんでやっていますよ。
 そして「ジャスティスリーグ」は声優にとって最高の作品であると考えています。私は恵まれていますね。

ザム:どのような経緯でホークガール役を演じることになったのですか?

マリア:「Static Shock」という番組で、シェリー・サンドヴァル役を演じたことがきっかけでした。ディレクターが「ジャスティスリーグ」と同じ人だったんです。アンドレア・ロマーノといって、素敵な人ですよ。ホークガール役のオーディションに呼んでくれたんです。とても興奮しましたね。

ザム:漫画の方のホークガールというキャラクターについて知っていましたか?

マリア:いいえ。バットマンやワンダーウーマンや、その他の有名なキャラクターは知っていましたが、シャイアラ・ホルについては知りませんでした。でも私は彼女は素敵だと思いますよ。彼女の中の戦士の部分が好きです。戦闘の時の雄叫びをあげるのはとても大変ですが(笑)

ザム:役作りの上で、最初にどの部分に留意しましたか?

マリア:彼女は故郷の星への強い郷愁を抱いています。ですので、故郷を思う時は、そういう感じが声に出るように気をつけています。
 オーディションで、いかにサナガーを懐かしく思っているのか語る部分を読んだんですが、
私は今こそロサンゼルスに住んでいますが出身地はマイアミで、残してきた家族のことを思い出しながら語ったため、自然と情感的になりました。それと私の両親はキューバ人で、キューバの文化や食べ物のことも考えていましたね——
 今では私から隔てられていますから。そしてホークガールは戦士でもあるので、自分の中の戦士の部分を表に出す必要があります。マリアとしての私は、もっと女っぽい個性の持ち主ですけどね。だから私の中から、怯えずに正義の為に戦う部分を呼び起こさなければなりません。俳優は誰でも、自分の中から演じるキャラクターと同じ部分を呼び出して、表面に出さなければなりませんから。
 良い面でも醜い面であっても同じです。これがどんな役を演じる上でも、私が気にかけている部分ですね。
少しでも本物に近づきたいですから。

ザム:役作りに大変な努力を払われているわけですね。
 さて、シリーズの初期の部分について語っていただけないでしょうか。とくに「伝説の英雄達」と「戦闘の星」について。あの2つの話では、まさにキャラクターそのものでしたから。

マリア:ありがとう、私もこの二つのエピソードは大好きなんです。「伝説の英雄達」では、50年代の世界へと行きましたし、「戦闘の星」では複数のキャラクターを演じましたから。観客席でジョン・ジョーンズの隣に座っていた、黄色い肌のエイリアンの年配の女性がそうです。
 バトルワールドを巡るストーリーも興味深かったですし。あの話ではエリック・ロバーツがモングル役を演じたんですけど、スタジオで彼は私の右隣に座っていたんですよ。

ザム:幾つかのエピソードにおいて、あなたや他の声優さんが、二つもしくは三つの役を演じ分けておられるのには気づいていましたが……。

マリア:ええ、良くそういうことはあります。あの年配の女性を演じた時には(声が変わる)ひび割れたような声を出しました(笑)
 全部の役柄を憶えているわけではありませんが。二年半近く収録をしてきて、数多くの役柄を演じてきて……でもどれも楽しんでやってますよ。「ここにいる年配の女性」や「そこにいる小さな女の子」といった役柄です。どれも好きですよ。

ザム:それでは第2シーズンについて話させて下さい。第2シーズンではもっとホークガールに焦点が当たるようになってきましたね。とくにフィル・ラマー演じるグリーンランタンとの恋愛話が。

マリア:そうですね。

ザム:ブルース・ティムは随分最初の方からこの要素を入れていましたが、このような力強いキャラクター同士の間で「恋の火花が散る」というのは興味深いことですね。

マリア:(笑)

ザム:この恋愛要素については、初めからご存じだったのでしょうか?

マリア:飛び上がりましたよ、少なくとも私は。その部分を読んだ時に。全く予備知識はありませんでした。

ザム:飛び上がったのはいつのことでしょうか?

マリア:第2シーズン半ばぐらいの頃だったと思います。小さなヒントはそれまでも出ていたんですけど。私が憶えているのは台本読みの時に、グリーンランタン役のフィルが良く眠れないことがあったって言うシーンで、で、私が「今は良く眠れる?」て言ったら彼が「お前は知っているじゃないか」って返したんですよ。
で、私は仰天して言ったんです「ブルース・ティム、これは何? このアニメは子供が見るものなのに!」って。

ザム:(笑)

マリア:それからどんどん劇的に明確になっていきましたね。楽しかったですよ。思うに、関係の進展はとても良くできていたと思います。少しずつ、少しずつ……。それで「Wild Cards」で初めてのキスシーンを迎えました。グリーンランタンが座っていて、ホークガールが二人は違っているからうまくいかないと言いますよね。そうしたら彼が(真似して)「俺にわかるのは、男と女だってことだよ」と答えて、彼女のマスクを外してキスしますよね。そのシーンを見た時、とてもドキドキしましたよ……子供向けアニメなんですけど(笑)とても綺麗で、映画のワンシーンみたいでした。彼へ惹きつけられる気持ちと戦う緊張感でいっぱいのシーンで、彼が彼女の気持ちをほぐしていって……もちろん素顔ですから表情が出ているわけですし。とても力強いキスシーンで、良かったと思います。このアニメの中でも一、二を争うお気に入りシーンですね。

ザム:ジャスティスリーグが、子供と同様に大人の為のアニメでもあると言われたら驚きますか?

マリア:そうですね、そういう見方もあると思います。このアニメの脚本はとてもレベルが高いですし、充分年齢の高い方の視聴にも耐えられるでしょう。たくさんの大人の方が気に入って下さっているのを知っています。
 ですが私は十一才になる私の甥がこのアニメを見ていることも知っているんですよ。姪と甥は両方とも、私がこれに出ていることを知る前に、このアニメを見て気に入ったんです。「ああ、なんてこと!」言う前に見ちゃうんですから。

ザム:警告する機会がなかったわけですね。あったらなさっていましたか?

マリア:する時もありますし、しない時もあります。二人とも私が言う前から、カートゥーンネットワークで何が起きているのか知っていますから。

ザム:話を第2シーズンに戻しましょう。近々放映される予定の最終エピソード「Star-Crossed」ですが、
未だ詳細は明らかになっていませんね。何か話せることはおありでしょうか?

マリア:本当に思いがけない内容ですよ。予想することは不可能だと思います。
とくに私の演じるホークガールについては……とても強烈で許しがたい話になるかと。

ザム:私の知りうる限りでは、第2シーズン最終エピソードでホークガールのショッキングな事実が明らかになり、しかもそれはアニメ当初から予定されていたものだということなんですが。声優としてキャラクターのそういう面は、初めから知らされていたのでしょうか?

マリア:いいえ、誰も何も言ってはくれませんでした。私自身も驚いてしまいましたよ。

ザム:いつわかったんでしょうか? 「Star-Crossed」のレコーディングの時でしょうか?

マリア:夜、台本を読んでいた時ですね。思わず叫んでしまいました。ジャスティスリーグのメンバーの一人が、それも二人しかいない女性キャラの片方が、ああいうことになるとはって。そんなリスクを冒すだなんて全く予期していませんでしたし。凄いことだと思います。

ザム:驚くような展開にも関わらず、随分と楽しんでおられたご様子ですね。

マリア:レコーディングスタジオでは楽しいことがたくさんありました。楽しい人達がいるんですよ。スーパーマン役のジョージ・ニューバーンはとても愉快な人ですし、フィル・ラマーもそうです。私達いつも皆、お互いに笑わせあっているんですよ。

ザム:ジャスティスリーグのレコーディング中に起きた笑い話や失敗談などで、話しても良いというものがありますか?

マリア:雄々しい男性の役を演じる人が、実際には細かったりなんてのは良くあります。それと殴ったり蹴ったりという時の声は、実際は小さくなるものですし。私も戦闘の際の雄叫びが女の子っぽい声になってしまうことが良くあって(笑)
 それと、私が実際に妊娠していた時にたくさん叫ばないといけない時があって、そしたらアンドレアが言ったんです。「産む時のことを考えて、産む時のことを考えて」って(笑)それで激しい痛みの叫びとはどんなものかって想像できたんですけど。
 他には、お腹から出る音というものは、いつでも物笑いの的になるものです。しかも大抵そういう音が出てしまう時って、もっとも不釣り合いな時だったりするものなんですよ。
 一度サブキャラクターの声を当てる為に来た人が、深刻なお腹の問題を抱えていたことがあって、
収録の間中彼のお腹は鳴りっぱなしでした。気の毒な話です。収録の間にはたくさん楽しい話がありました、それは保証しますよ。みんな素敵な人達ばかりだし、素晴らしい作品です。
 こんなにたくさんのファンを集めている作品に関わっているということは、とても名誉なことだと感じています。この作品に関わる皆がそう感じていることでしょう。

ザム:声優を目指している人達へ向けての、アドバイス等はおありでしょうか?

マリア:よく「声優になるのは難しい、本当に難しい」と耳にします。でも私は思うのです。本当にそれを望み、良い耳を持って演じることがうまければ、いずれはなれると。
 私は演じるということがとても好きですし、声を演じるのはとても素晴らしいことだと思っています。決して「なるのは難しい」ということはないのですよ。本気でするつもりがあるのなら、扉は開かれるものなのです。
 持てる力全てをぶつけるのなら、きっと機会は与えられるでしょう——アンドレアが私に機会を与えてくれたように。

ザム:我々の為に時間を割いて下さってありがとうございました。最後に今後のお仕事の予定など、教えて頂けないでしょうか?

マリア:1月の25日と、2月の最初のエピソードの「Curb Your Enthusiasm」に出演します。後PBSで放映中の「American Family」という番組にも再出演します。ラクウェル・ウェルチの娘クリスティー役です。
 でも1番凄いのは4月に上映される予定の映画で、主演がアントニオ・バンデラスとエマ・トンプソンなんですよ。「Imagining Argentina」というタイトルです。私の役はエスメといって、アントニオの友達です。この映画はドラマなんです。テレビでは普段、たくさんのコメディに出演していますが……。

ザム:……映画の仕事は違うということでしょうか?

マリア:全て誠意を持って当たるまでです。ドラマであれコメディであれ。劇場でもテレビでも映画でもコマーシャルでも声のみでも、どれも楽しんでやっています。……とても忙しいんですよ。

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